先日、日本の女子中高生の間でアベノマスクリメイクが流行っているというニュースを見ました。日本で新型コロナウイルス対策のために一世帯に二枚配布されたアベノマスクをシールやペンによってオリジナルにデコることが大流行しているようなんです。インスタグラムでは「#アベノマスクリメイク」を付けて数々のオリジナルのアベノマスクが投稿されています。
アベノマスクリメイク以前には、タレントのりゅうちぇるさんがインスタグラムにデコったマスクを投稿。外出禁止の最中でできる気分を変える遊びで「発想がかわいい」と言ったコメントが寄せられていました。
日本でアベノマスクリメイクが大ブームの一方、アメリカではどんなマスクが流行っているのでしょうか?
アメリカでも新型コロナウイルスによりマスク需要が高騰。それまでは「マスク=重篤患者」でしたが、今や公衆でのマスク着用が義務となっているところがほとんどです。
3月~5月頃までマスクは常に品薄で、やっと在庫があっても高値で売られているといったように、マスクは手に入りにくいレアアイテムでした。そんな状況の中、アイデア満載のマスクが登場しました。
今回は、マスクから見えるアメリカらしさに迫ります!
Contents
アメリカといえばDIY!手作りマスク
アメリカのライフスタイルの1つ、DIY。DIYとはDo It Yourselfの略で「日曜大工」を意味します。アメリカではもともと家の修復、家具、車の修理などを自分で行うことが習慣化されています。新型コロナウイルスパンデミックの影響で多くの企業がリモートワークに切り替わった4月以降、アメリカでは、DIYや家庭菜園が大ブームに!アメリカの資材店であるHome Deptに連日多くの人が押し寄せました。
さらにマスク着用が義務であるにも関わらず市販のマスクが品薄だったたこともブームのきっかけ。アメリカ人のDIYスピリットとマスクの欠品により、マスクのDIYが大流行しています。
マスクの作り方を説明したこちらのYouTube動画は、投稿から3ヶ月で5千万回再生されています。
こちらの動画ではレギンスを使ったマスクのDIYを紹介しています。動画の投稿は3月19日なので、外出禁止令が出てすぐの頃でしょう。レギンスを裁断してグルーガンでくっつけるだけなので、家にあるもので作れるとても簡単なやり方です。
バンダナでファッション化
マスクといえば紐のついた”マスク😷”を連想しますが、アメリカ人はそんな典型的なイメージを覆します。バンダナを顔に覆う「バンダナフェイスカバー」が大人気です。
バンダナであれば洗って何度も使用することができますし、何よりもおしゃれです。「マスク」の固定概念を崩したアイデアですよね。マスクもファッション化して個性を出しているところがアメリカらしいなと思います。
ファッションの1つとして取り入れやすいからか、ジョニー・デップやアンバー・ハードなどのセレブリティたちもバンダナマスクを愛用しているようです。
バンダナを巻くだけなのでDIYよりも簡単にマスクとして使用することができます。バンダナの巻き方を解説したYouTube動画も登場し、再生回数を伸ばしています。
マスクから気分を上げたい!メッセージ付きマスク
こちらもアメリカらしいマスク。ポジティブなメッセージがプリントされたマスクが流行しています。
ポジティブなメッセージからはこの苦しいときを一緒に乗り切ろうという明るい気持ちが伝わってきます。
多くの業者がオリジナルメッセージを込めたマスクを作れるサービスをローンチしています。
アメリカのおもしろマスク5選
他にもあります、アメリカならではのアイデア満載のマスク。
大流行!とまでは行かずとも、見かけたらくすっと笑ってしまうマスクをご紹介します。
笑顔チェックマスク
日本人は目で気持ちを伝えるのに対し、アメリカ人は口で気持ちを伝えると言われます。これがあればマスクをしながら口元の笑顔がよく見えますよね。
このマスク、実は私にとっても魅力的です。なぜなら、全員がマスクをしているために何を言っているかわからないことが多いから。そしておそらく、あちらも私が何を言っているかわかっていない…。救世主的な存在ですね(笑)
実際にこのマスクを見ている人をグローサリーストアのレジで見ました。店員さんが「そのマスククールだね~!」と盛り上がっていたので、会話のネタになるかも?
ハンバーガーマスク
どんなときもハンバーガーとともに。アメリカのソウルフード、ハンバーガー柄のマスクです。
実はこのマスク、コロナウイルスを破壊する銅繊維で作られたマスクなのです。触感はソフトで着けやすく、見た目も可愛く効果も絶大!
…ですが、できるなら機能性そのままの別柄のマスクがほしいです(笑)。
アニメマスク
「ポケモン」がプリントされたマスク。アメリカでも日本のアニメは人気で、ポケモンは特に大人気!
アニメ柄のTシャツを着ている人もよく見かけますが、このマスクもその分類なのでしょう。
日本だったら小さなお子さんは可愛いとしても、大人が着けていたらちょっとびっくりしますよね。
買った人のレビューを見ると大人も子供もみんな大満足のようでほっこりします。
このマスクに限らずですが、日本だったら”ちょっと変かも、、”と思うものを身に着けていても気にされませんし、「いいね~!」と声をかけてくれるひとも結構います。
マスクを通じて自分の好きなものを主張できるのは楽しいですね。
マスクは進化し続けている
私達日本人からすると思わず二度見してしう、くすっとするマスクばかりですよね。
マスク自体がその人の個性になっていたり、ファッションの一部として取り入れていたり、会話のきっかけになったり。
このように様々なアイデアが出てくるのは、今までマスクが一切浸透していなかったアメリカならではだなと思います。このように独自の進化を遂げているマスクの姿を見守るのは面白いです。
新しい出来事に飛びつき、アイデアをぶつけあい、新しいものを創造していくアメリカの人の国民性は、マスクの発展に関しても同じなのだなと思いました。
ポジティブな気持ちで乗り切ろう
女子中高生のデコりブームやアメリカ人のポジティブメッセージマスクのように、苦しい状況の中でも少しでもポジティブな気持ちで過ごすことは、コロナとともに過ごすためにとても大事なマインドだと思います。
またマスクがいろいろな形で広がっていくことはあらたなビジネスチャンスにもなります。
まだまだコロナウイルスの脅威は続きますが、できることを楽しんで、たまにくすっと笑って、一緒に辛い時期を乗り切りましょう。