【アメリカ】コロナパンデミックで留学生への影響は? これから留学するには?

更新日:

新型コロナウイルスがアメリカで猛威をふるいはじめて早くも4ヶ月が経とうとしています。

私が住むカリフォルニア州ではアメリカ全土で最も早く、3月の中旬にStay-home-orderが発令されました。発令直後にグローサリーストアなどのエッセンシャルストアを除くサービス業は営業停止になるなど、急に生活が一変しました。

7月末になった現在も、コロナウイルスの第二波(第一波とも言われている)により安定しない生活を送っている人がまだまだたくさんいます。その不安定さはアメリカ国民だけでなく留学生も同様です。

今回はアメリカに滞在している留学生が、新型コロナウイルスのパンデミックでどんな影響を受けたのか、また今後アメリカに留学をするにはどうすれば良いのかをご紹介します。

【3月】差別と授業のオンライン化

アメリカではアジアや欧米ほど早く新型コロナウイルスの脅威を感じてはいませんでした。3月に入り徐々に感染者が増えていき、じわじわと危機感を持つようになりました。3月に留学生に影響のあった出来事は以下のようなことです。

  • アジア人への差別的発言
  • 授業が急遽オンライン化
  • 留学生が一斉帰国

アジア人への差別的発言

私が住んでいるカリフォルニア州は移民が多いので、普段はアジア人差別は感じません。

しかし今回は新型コロナウイルスが中国で発生したため、アジア人=コロナウイルス保持者という偏見に至ったのか、差別的発言をされる人が多くいました。

私は直接被害を受けなかったのですが、ハウスメイトだった日本人の男の子はグローサリーストアで買い物中、アメリカ人の女性に「コロナ!」と叫ばれたようです。内容云々より狂気を感じて怖かったと言っていました。

授業が急遽オンライン化

カリフォルニア州では全米に先駆けて3月中旬にStay-home-orderが発令されました。発令を受け大学では急遽、すべての授業がオンラインに移行になりました。

3月12日に「16日からオンラインに移行する」という通知が届いたので、オンラインに移行するまでには1週間もかからなかったです。

私が留学していたコースはセメスター制なので、あと1週間でコース修了という残りの1週間がオンラインとなってしまいました。

同時に次のセメスターも完全オンライン制、授業料は25%オフになると発表がありました。

多くの留学生は落胆していました。なぜなら、対面クラスでこそ友達と話したりグループワークを通じて英語力やチームワーク力を鍛えたりすることができるからです。

留学生が一斉帰国

次のセメスターがオンライン授業になること、各国の国境閉鎖が予定されていたこと、母国大学からの帰国命令などから、8割方の留学生が帰国することを決めました。

みんな突然の出来事に驚き、帰らなくてはいけないことに落胆していました。また多くの留学生がオンライン授業に意味を感じず、予定していた次セメスターの授業をキャンセルしていました。

このように3月は事態が急変し多くの留学生が急遽決断を迫られました。

オンライン授業を受けるためだけにアメリカに滞在し続けるのは費用や医療の面から不安やリスクが多かったと思います。

多くの留学生が一斉に帰国し、がらんとしてしまいました。

【4月~5月】オンラインインターンシップとOPT廃止の暗雲

3月下旬の春休み期間に予定されていたイベント(Ultra Music Festival 等)は開催中止になり、観光地はすべてがクローズしました。そのため旅行を予定していたほぼすべての人が予定をキャンセルせざるを得ませんでした。

私も休暇の1週間で日本から来る友達とラスベガスに行く予定でしたが、ラスベガスのホテルがクローズするため予約が自動的にキャンセルされ、旅行はなくなりました。

3月の混乱も冷めきらぬ中、次のセメスターが始まりました。

  • 正規大学生も帰郷
  • インターンシップもオンライン
  • OPT廃止の危機

正規大学生も帰郷

アメリカの大学生のほとんどは親元を離れて寮やルームシェアで生活しています。すべての授業がオンラインに移行したため、多くの正規大学生もホームタウンへ帰ってしまいました。

留学生の一斉帰国、正規大学生の帰郷、大学施設のクローズにより、友達とほとんど会えない状態になりました。

ソーシャルディスタンスを保っていたので、サークル(クラブ)の集まりもなくなりました。新たな留学生がアメリカに来ることもありません。

留学生にとっては英語を話すチャンスや友達の輪を広げる機会が絶たれ、ますますアメリカに居続ける理由が少なくなりました。

インターンシップもオンライン

エッセンシャルストアを除くサービス業は営業停止になり、ビジネスオフィスもクローズした影響で、ほとんどのビジネスもオンラインへ移行し在宅勤務となりました。

大学のプログラムの一環であるインターンシップもオンラインに。私は4月からインターンシップを予定していましたが完全リモートへ。

留学生の中にはインターンシップ先がオンラインでは雇えないということで開始直前に内定を取り消された人もいました。

「英語を使って仕事をする!」と意気込んでいた留学生のインターンシップ生にとっては、またもや英語を使う機会が激変したり、仕事の内容が大きく変わったりとかなりの影響がありました。

7月末現在でもリモートワークが続いている企業が多いです。

OPT廃止の危機

アメリカで一定期間の教育を受けた学生はOptional Practical Training (OPT)を申し込むことができます。

OPTは簡単に言うとF-1ビザで公的に働くことができる制度です。

OPTの手続きはアメリカ移民事務局であるUSCISが行っていますが、新型コロナウイルスの影響でアプリケーションが一時停止され、許可が下りないという話が上がるようになりました。

さらに急激に悪化した失業率を受け”衆議院議員が「OPT廃止案」をトランプ大統領に手紙で送った”というニュースにより、OPT廃止の噂が広まりました。

共和党のトランプ大統領はもともと移民反対派であるため、パンデミック以前にも何度か「OPT廃止説」は上がっていましたが、今回の状況を考慮するととても信憑性の高い話でした。

私もOPT取得予定だったので大学のイミグレーションオフィスに何度も問い合わせましたが、USCISや政府から公式発表がなかったため有力な情報は得られず、ただとにかく待つだけと言われました。

一方で、1セメスター前にOPTに申し込んだ人の許可が下りなかったり、当時働いていたインターンシップ先の移民弁護士によると"年内に許可が降りる可能性は著しく低い"という情報もあり、まさに進路をどうするか大きく揺れ動いていました。

そんな状況の中でも、無事にOPTを取得することができました。新型コロナウイルスパンデミック下でも確実にOPTを取得できる方法をまとめましたので、気になる方はチェックしてみてください。

【6月~7月】F-1ビザ保有者は強制帰国

アメリカやロサンゼルス州で様々な対応が取られる中「ニューノーマル」という言葉が広まり「ウィズコロナ」の生活に変わっていきました。

アメリカのコロナパンデミックに対する対応は見習うべき点が多いです。



ロサンゼルスは夏に近づくにつれてだんだんと暑くなり、ビーチに海水浴に行く人も増えてきました。

アメリカ全土でリオープンに向けて準備が進められ、6月中旬になると規制が多かったロサンゼルス・カウンティでもリオープンの見通しが立つようになりました。

営業停止となっていたサロンやジム、レストランのDine-inでの営業が再開されるなど、経済活動は再開しだしました。

アメリカ建国記念日である7月4日にはアメリカ全土がリオープンするだろうと言われていましたが、感染者数は増加するばかりで事態が収束するおろか悪化していく一方。

ロサンゼルス近郊は建国記念を祝う3連休にふたたびビーチがクローズするなど、まだまだ状況はよくありませんでした。

  • F-1、M-1ビザ保有者に強制帰国の危機
  • 秋学期は完全オンラインではなくなることが決定

F-1、M-1ビザ保有者に強制帰国の危機

米国移民・関税執行局(ICE)は7月6日、留学先の授業が完全オンラインの場合、秋以降はビザの発行を行わないと発表。

すでに米国内にいる留学生は、対面式の授業を行う学校に転校する処置をとらない限り、強制送還になることも示唆しました。

この発表を受け米国内にいるすべての留学生に衝撃が走りました。

トランプ大統領は先んじてH-1B、L-1、J-1ビザの発給を年内は停止すると発表していましたが、これは米国内の失業率の高さからの処置でした。

一方F-1、M-1ビザに関しては、いわば米国にお金を落とす存在ですので、アメリカにとって脅威にならないと誰もが思っていたからです(どうやらこれはトランプ大統領の対中国政策の一環であると言われています)。

秋学期は完全オンラインではなくなることが決定

誰もが予想していなかった発表で、すでに多くの大学が秋学期以降の完全オンラインを決定していました。

大学側は留学生からの訴えに対し協議を開始。私が通っていたUniversity of California, Irvine校 (UCI)では、詳細は不明としつつも、秋学期以降は対面授業も取り入れることを決定。

秋学期以降の完全オンラインを決定していたハーバード大らは、この発表に対し抗議・訴えを起こしました。

抗議を受けICEは7月14日に発表の内容を撤回。一旦は発表前の現状に戻すとしましたが、24日に再度内容を修正し発表しました。

修正された内容は「秋学期が全クラスオンラインの学校に入学する留学生にはビザを発給しない。春学期に授業を受けたりすでにビザが発給された留学生は対象外で、米国内での滞在やサマーバケーション後にアメリカに再入国することができる」というものでした。

このように、7月末の現在でも留学生にとっては「あす、いや何時間後に事態がどう変わるのかがわからない」という状況となっています。

これからアメリカに留学するには?

これからアメリカに留学したいという方々は、現状を踏まえ、今後どうすれば良いでしょうか。

留学時期をずらす

もしできるならば留学時期をずらしましょう。

前述したとおり明日何が変わるかわからない状況です。

また「完全オンラインでない授業」と言ってもすべてが対面授業になるかどうかは不明です。

たとえば実地研修が組み込まれているコースであればその研修がなくなったり、対面でのグループワークがなくなったりなど通常の授業の形式とは異なることが予想されます。

またOPTを取得したい人にとっても現状は芳しくありません(むしろ最悪です)。

もし時期をずらせるならパンデミックが収まるであろう1年後、2年後にずらしてみてはいかがでしょうか。

完全オンラインでない学校に通う

1年後、2年後まで待って状況が変わらない可能性もあります。

留学時期をずらせない、またはいつ収束するかわからないので今のうちにでもしたいという人は、完全オンラインでない学校を選びましょう。

7月末現在では対面式授業を取り入れている学校に入学する場合はビザを取得することができます。

メリットとしては、一部の大学では学費がオフになったり、「ニューノーマル」「ウィズコロナ」なアメリカを肌で感じることができます。

少ないながらもチャンスはありますので、逃したくないチャンスがある人は挑戦してみると良いと思います。

あす状況が変わるかわからない

トランプ政権、コロナウイルスの被害状況によってあすどんな変化が起こりいかに留学生に影響ができるのか、それは誰にも予想できません。

私はいつ帰らなきゃいけなくなってもいいように、できることを思いっきり楽しもうと思っています。

アメリカへの留学希望者はアメリカのF-1ビザに取り巻くニュースを常にチェックして、臨機応変に対応していきましょう。

このブログでも最新情報があれば発信していきますので、ぜひ参考にしてください。

-アメリカのニュース, 新型コロナウイルス情報
-,

Copyright© Gina Blog , 2021 All Rights Reserved Powered by STINGER.